農薬散布ドローンは作業の効率化や負担軽減に大いに役立つため、静岡県内でも導入を検討されている農家さんも多いのではないでしょうか。
しかし、「どの資格が必要なの?」「補助金はもらえるの?」といった疑問でつまづいてしまっている方もいるかと思います。
そこで本記事では、農薬散布ドローンに必要な資格や利用できる補助金制度について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
農薬散布ドローンに資格は必須?
農薬散布ドローンを飛ばすには、基本的に航空法で定められた特定の資格は必要ありません。
ただし、重量が25kg以上の機体を扱う場合や、DID地区(人口集中地区)での飛行、目視外飛行など特定の条件下で飛行させる際には、国土交通大臣への申請や許可が必要です。
安全かつ合法的にドローンを運用するため、ドローンメーカーやドローンスクールが推奨する技能講習を受講し、正しい知識と技術を習得しましょう。
農薬散布ドローンの活用におすすめの民間資格はこれ!
農薬散布ドローンに特化した国家資格はまだありませんが、JUIDA(一般社団法人日本UAS産業振興協議会)やDJI CAMPといった民間資格がおすすめです。
これらの資格は、ドローンの安全な運用に必要な知識や操縦技術を体系的に学べるため、農業分野でも広く認知されています。
特にDJI CAMPは、世界的にシェアの高いDJI社製のドローンを扱うための専門的なスキルが身につくため、機体選びの際にも役立ちます。
また、これらの資格は申請手続きの簡略化にもつながることがあるので、ぜひ一度ドローンスクールなどに詳しい話を聞いてみることをおすすめします。
国家資格「二等無人航空機操縦士」がおすすめな理由
2022年12月より、ドローンの国家資格制度が始まりましたが、農薬散布ドローンを運用する場合は二等無人航空機操縦士の取得をおすすめします。
この資格を取得すれば、飛行のたびに必要だった許可申請が一部不要となり、手続きが大幅に簡略化されます。
また、特定飛行と呼ばれる、DID地区での飛行や夜間飛行などが、より容易になります。国が認めた操縦スキルを持つ証明にもなり、周囲からの信頼も高まるでしょう。
資格取得には、ドローンスクールでの講習受講が近道です。
補助金制度を徹底解説
農薬散布ドローンの導入にあたっては、農林水産省や静岡県、各市町が実施する補助金制度の利用も検討しましょう。
ドローン本体や関連機器、資格取得費用の一部が助成されることがあります。
特に、スマート農業加速化実証プロジェクトや生産性革命推進事業などは要注目です。
これらの補助金は、募集期間が限られていたり、申請要件が細かく定められている場合があるため、公的機関の情報をこまめにチェックしたり、地域の農業協同組合(JA)やドローンスクールに相談してみましょう。
補助金申請のポイントと注意点
補助金の申請では、いくつかの重要なポイントがあります。まず、申請する補助金制度の目的を理解し、自身の計画がその目的に合致しているかを明確にすることが大切です。
また、申請には事業計画書や見積書、費用対効果の説明など、多くの書類が必要になります。書類に不備があると審査に通らないため、余裕を持って準備しましょう。
制度によっては、事前にドローンの導入を検討している旨を相談しておくと、スムーズに進むこともあるかもしれません。
まとめ
農薬散布ドローンを導入すれば、農業の生産性向上や労働力不足の解消に繋がりますが、必要な資格の取得や補助金制度の活用を独学で完結させることはとても難しいでしょう。
まずは一度公的機関やドローンスクールへ相談してみることをおすすめします。