二等資格からのスキルアップ術|「特定飛行」の限定解除で仕事の幅を広げる方法

第二種操縦技能証明(二等資格)は、ドローンを飛行させる上で非常に役立つ資格です。しかし、この資格だけではドローンの飛行に制限があることをご存じでしょうか。

本記事では、二等資格のさらなるスキルアップを目指す方に向けて、特定飛行の限定解除について、そのメリットや方法を解説します。

ドローンの特定飛行とは?二等資格でできること・できないこと

ドローンの「特定飛行」とは、DID地区(人口集中地区)の上空や、夜間飛行目視外飛行など、安全上のリスクが高いとされる飛行方法のことです。
二等資格を取得すれば、こうした特定飛行の一部が許可されます。

しかし、夜間飛行や目視外飛行は、あらかじめ国への申請が必要です。特定飛行の限定解除を行うことで、これらの申請手続きが簡略化され、より自由にドローンを飛ばせるようになります。

二等資格の「限定解除」のメリットとは?

二等資格に夜間飛行や目視外飛行の限定解除を加えることで、仕事の幅が大きく広がります。

たとえば、太陽光パネルの点検作業は日中の飛行では光の反射で見えにくいことがあります。しかし、夜間飛行ができれば、より正確な点検が可能です。

また、目視外飛行ができれば、広いエリアでの農薬散布やインフラ設備の点検作業も効率的に進められるでしょう。
これにより、請け負える仕事の選択肢が増え、より高い報酬を期待できます。

限定解除のための講習内容は?

限定解除は、国土交通省が認定したドローンスクールで講習を受けることで取得できます。

夜間飛行の限定解除講習では、光の加減が異なる環境での機体の操作方法や、機体のライトを活用した位置確認方法などを学びます。

また、目視外飛行の限定解除講習では、地図情報やセンサー情報に基づいた飛行方法、非常時の対応などを習得します。
これらの講習を通じて、特定飛行を安全に行うための専門知識と技術を身につけられます。

限定解除に必要な費用や期間は?

限定解除の講習費用は、受講するドローンスクールによって異なります。一般的に、10万円から20万円程度が目安です。

講習期間もスクールによって様々ですが、夜間飛行や目視外飛行の限定解除であれば、それぞれ1日から2日程度で修了することが多いです。
また、キャンペーンや割引制度を実施しているスクールもあるので、チェックしてみましょう。

限定解除後の仕事の展望

限定解除を行うことで、二等資格のスキルはさらに向上します。これにより、ドローンを使った点検、測量、空撮など、より専門的で需要の高い分野への進出が可能になるでしょう。

また、限定解除はドローンの操縦士としての信頼性を高めることにもつながります。
新しい技術や知識を積極的に学ぶ姿勢は、クライアントからの評価を高め、長期的なキャリア形成に貢献するはずです。

ぜひさらなるスキルアップで、ドローンパイロットとしての未来を切り拓いてください。