豊かな自然と歴史的な景観を持つ浜松でのドローン空撮は、素晴らしい映像を生み出します。
しかし、その映像を安易にSNSに投稿する前に、知っておくべき重要なルールとマナーがあります。
特に法律に関わる著作権や肖像権、そして地域特有の規制についてしっかりと理解し、トラブルを未然に防ぎましょう。
浜松地域特有のドローン飛行禁止エリアと規制
浜松市は、広大な航空自衛隊浜松基地を抱えており、周辺はドローン飛行の禁止エリアや制限エリアに指定されている場所が多いです。
また、観光名所や公園、イベント会場など、市が独自に規制を設けている区域もあります。
必ず飛行前に地理院地図や市役所の情報を確認し、飛行許可が必要な場合は事前に申請を済ませることが必須です。
無許可飛行は法律違反となり、罰則の対象となる場合があります。
空撮映像における著作権の発生と権利の帰属
ドローンで撮影された空撮映像は、撮影者自身に著作権が発生します。これは、映像の構図やアングルに創造性が認められるためです。
SNSに投稿する際、他者に無断で映像を使われたくない場合は、キャプションや透かしなどで著作権を主張することが大切です。
また、もし撮影を他人に依頼した場合は、契約書で著作権の帰属先や利用範囲を明確にしておく必要があります。そうしないと、意図しない利用をされる危険性があるでしょう。
個人が特定できる映像は「肖像権」に抵触する恐れ
空撮映像に「個人が特定できる人物」が映り込んでいる場合、その人物の肖像権を侵害する可能性があります。
特に顔がはっきり映っている、または特定の場所(自宅など)にいることで人物が特定できるような場合は注意が必要です。
たとえ遠景でも、プライバシーを侵害するおそれがあれば、投稿を控えるべきでしょう。
投稿する前には、モザイク処理や人物が特定できないようにトリミングするなどの配慮を必ず行うようにしてください。
プライバシー侵害となる「無許可での家屋の撮影」に注意
肖像権だけでなく、プライバシー権の侵害にも細心の注意を払う必要があります。
特に、許可なく個人の敷地や家屋の上空を飛行し、その内部や敷地内の様子を撮影することは、重大なプライバシー侵害にあたります。
民法上の不法行為として損害賠償を請求されるリスクがあります。
飛行ルートを設定する際は、住宅密集地の上空を避けるとともに、個人の財産や私的な生活空間を映さないよう細心の注意を払うようにしましょう。
SNS投稿時のマナーと炎上リスクの回避策
ドローン空撮映像をSNSに投稿する際は法律や権利だけでなく、SNSの利用規約やマナーにも配慮が必要です。
たとえば、危険な飛行と誤解されるようなアングルの投稿や、立ち入り禁止区域を無視したような映像は、倫理的な問題として批判の対象、つまり「炎上」のリスクを高める可能性があります。
「いつ、どこで、どのような許可を得て撮影したか」を明記することで、信頼性の向上と無用な誤解を防ぐことができます。
まとめ
浜松の美しい景色を世界に発信するために、ドローン空撮映像のSNS投稿は、法律とマナーの遵守が不可欠です。
著作権や肖像権、地域の規制を正しく理解し、責任ある行動を心がけることで、ドローンライフを安全に楽しむことができるでしょう。
